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外壁にひび割れがあるんだけど、そこからシロアリが侵入することってあるの?



外壁の内側がシロアリに食べられてるかもしれない…確認方法を知りたい!
シロアリは地面から床下を通って建物に侵入するイメージが強いですが、実は外壁からも侵入するケースが少なくありません。
外壁のひび割れやコーキングの劣化部分から蟻道を伸ばし、壁の内部にある木材を食害するのです。
外壁のシロアリ被害は表面から見えにくいため、気づいたときには構造材まで深刻なダメージを受けていることもあります。
「うちは鉄骨造だから大丈夫」と思われがちですが、鉄骨造でも外壁内部の木材(間柱・胴縁・窓枠など)はシロアリの食害対象になります。
この記事では、外壁からのシロアリ侵入の仕組み・被害の兆候・セルフチェック方法・正しい対処法まで、専門的な知識をわかりやすく解説します。
シロアリは外壁からも侵入する|被害の仕組みと原因


シロアリが外壁から建物内部に侵入する被害は、築年数が経過した住宅を中心に数多く報告されています。
床下だけを注意していても、外壁からの侵入に気づかないケースは少なくありません。
ここでは、外壁からの侵入経路・被害を受けやすくなる原因・外壁材ごとのリスクの違いを解説します。
シロアリが外壁から侵入する経路とメカニズム
シロアリは地中から蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネル状の通路を作りながら移動します。
蟻道は土や排泄物を固めて作られており、シロアリが乾燥や外敵から身を守るためのシェルターの役割を果たしています。
建物の基礎と外壁が接合する部分にはわずかなすき間が生じやすく、シロアリはこのすき間を侵入口として利用します。
特に、基礎の立ち上がり部分と土台の取り合い部は構造的にすき間ができやすく、シロアリが最も狙いやすいポイントです。
また、エアコンの配管や給排水管が外壁を貫通する部分もシロアリの侵入経路になります。
配管の貫通部はパテやシーリング材で埋められていますが、経年劣化ですき間が生じると侵入を許してしまいます。
蟻道は外壁表面に沿って上方向に伸びることもあり、2階部分まで被害が拡大するケースも報告されています。
日本で最も被害件数が多いヤマトシロアリは地中から侵入するのが一般的ですが、イエシロアリは水を運ぶ能力があるため、地面から離れた外壁の高い位置にも蟻道を伸ばすことができます。
侵入後は外壁の内側にある木材(間柱・胴縁など)を食害し、表面からは被害が見えないまま進行していきます。
外壁がシロアリ被害を受けやすくなる3つの原因
外壁のシロアリ被害を引き起こす原因の1つ目は、外壁のひび割れです。
モルタルやサイディングの表面にクラック(ひび割れ)が発生すると、そこから雨水が浸入して壁内部の湿度が上がり、シロアリにとって好都合な環境が生まれます。
幅0.3mm以上のクラックは「構造クラック」と呼ばれ、水分が壁内部まで到達しやすくなるため特に注意が必要です。
一度水分が浸入すると壁内の木材が腐朽菌に侵されやすくなり、腐朽した木材はシロアリにとってさらに食べやすい状態になります。
2つ目の原因は、コーキング(シーリング材)の劣化です。
サイディング外壁の目地に充填されたコーキングは経年劣化で縮んだりひび割れたりするため、すき間からの水分浸入やシロアリの侵入を許してしまいます。
コーキングの寿命は一般的に7〜10年程度とされており、定期的な打ち替えを怠ると防水性能が大幅に低下します。
3つ目の原因は、雨漏りや結露による壁内の湿気です。
壁の内部が慢性的に湿った状態になると、木材の含水率が高まり、シロアリが繁殖しやすい条件が整ってしまいます。
シロアリは含水率20%以上の木材を好むとされており、壁内結露が常態化している住宅は被害リスクが格段に上がります。
外壁材の種類別リスク比較
外壁材の種類によって、シロアリ被害を受けるリスクは異なります。
以下の表で、主要な外壁材ごとのリスクと特徴を比較します。
| 外壁材の種類 | シロアリリスク | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| モルタル | やや高い | ひび割れが発生しやすく、クラックからの水分浸入で壁内が湿りやすい |
| 窯業系サイディング | 中程度 | 素材自体は食害されないが、目地のコーキング劣化でシロアリの侵入口になる |
| 木質系サイディング | 高い | 木材そのものがシロアリの食害対象になるため、最もリスクが高い |
| ALC(軽量気泡コンクリート) | 低め | 素材自体は食害されにくいが、目地や接合部の劣化には注意が必要 |
木質系サイディングは外壁材そのものがシロアリの餌になるため、定期的な防蟻処理が必須です。
モルタルや窯業系サイディングは素材自体の食害リスクは低いものの、ひび割れやコーキングの劣化を放置すると壁内への侵入を許してしまいます。
ALCは素材の耐久性が高い反面、目地部分のメンテナンスを怠ると接合部から侵入されるため、どの外壁材でも定期的な点検が欠かせません。



外壁からのシロアリ侵入の仕組みがわかったところで、次はなぜ外壁の被害が見落とされやすいのかを解説します。
外壁のシロアリ被害を見落としやすい理由


外壁のシロアリ被害は、床下や水回りの被害と比べて発見が遅れる傾向にあります。
その主な理由を3つ解説します。
1つ目の理由は、シロアリが外壁の内部から木材を食害するためです。
シロアリは光や乾燥を嫌う性質があるため、外壁の表面には出てこず、内側の木材(間柱や胴縁)だけを食べ進めます。
木材の表面を薄く残して内部だけを食害する特徴があるため、見た目には正常に見える木材の内部がスカスカになっているケースも珍しくありません。
2つ目の理由は、外壁の塗装やサイディング材が被害を隠してしまうことです。
外壁内部の木材がスカスカになっていても、表面の塗装やサイディングが無傷に見えるため、外観だけでは被害に気づけません。
3つ目の理由は、通常の床下点検では外壁内部までチェックできないことです。
シロアリ業者の定期点検は床下を中心に行われるため、外壁の内部に侵入したシロアリは点検の対象外になることがあります。
床下から蟻道が確認できない場合でも、外壁の内部では被害が進行しているケースがあるため、床下点検だけで安心するのは危険です。
こうした理由から、外壁のシロアリ被害を発見するには、外壁に特化したセルフチェックや専門業者による調査が必要になります。



次に、自分でできる外壁のセルフチェック方法を5つ紹介します。
外壁のシロアリ被害を早期発見するセルフチェック5項目


外壁のシロアリ被害は内部で進行するため発見が難しいですが、定期的なセルフチェックを行うことで被害の兆候を早い段階でキャッチできます。
以下の5つのセルフチェック項目を順番に確認してみてください。
外壁表面のひび割れ・膨らみ・変色を確認する
外壁の表面にひび割れ・膨らみ・変色がないかを目視で確認しましょう。
シロアリが内部の木材を食害すると、外壁を支える構造が弱くなり、表面に膨らみや歪みが生じることがあります。
また、壁内の湿気が原因で塗装面に変色やカビが現れるケースもあります。
外壁の一部分だけ塗装の剥がれが早い場合も、内部に湿気がこもっている証拠であり、シロアリ被害のサインである可能性があります。
特にモルタル外壁のヘアークラック(細いひび割れ)は、シロアリ侵入の入り口になりやすいため注意が必要です。
基礎と外壁の接合部に蟻道がないか確認する
建物の外周を歩きながら、基礎と外壁の接合部に蟻道がないかを確認します。
蟻道とは、シロアリが土や排泄物で作るトンネル状の通路のことです。
基礎のコンクリート表面に沿って上に伸びる茶色い筋のようなものが見えたら、蟻道の可能性が高いです。
蟻道は幅5mm〜1cm程度の土の筋で、指で軽く触れると崩れることもあります。
蟻道が確認できた場合は、すでにシロアリが建物内部に侵入していると判断できるため、すぐに専門業者への調査依頼が必要です。
外壁を叩いて空洞音がしないか確認する
外壁の表面を手の甲や木槌で軽く叩いてみましょう。
正常な外壁であれば詰まった重い音がしますが、内部の木材が食害されていると「コンコン」と空洞音がします。
特に基礎に近い部分や、水回り(浴室・キッチン)に面した外壁は重点的にチェックしてください。
広い範囲で空洞音がする場合は、かなり食害が進行している可能性があります。
同じ外壁の異なる高さで叩き比べることで、健全な部分と被害箇所の音の違いがわかりやすくなります。
窓枠・ドア枠周辺の木部を押して確認する
窓枠やドア枠の周辺にある木部を指で強く押してみてください。
シロアリに食害された木材は内部がスカスカになっているため、指で押すとへこんだり、ブヨブヨとした感触になります。
窓やドアの開閉がスムーズにできなくなった場合も、枠周辺の木材が食害されて歪んでいる可能性があります。
特に浴室の窓枠や勝手口のドア枠は常に湿気にさらされるため、シロアリの標的になりやすい場所です。
窓枠やドア枠は外壁と室内の境界にあり、湿気がこもりやすくシロアリの被害を受けやすい箇所です。
外壁周辺の地面に蟻道や羽アリの痕跡がないか確認する
外壁の周辺にある地面を観察し、蟻道の跡や羽アリの羽が落ちていないか確認しましょう。
羽アリが大量に発生した痕跡(翅が散乱している等)があれば、近くにシロアリの巣がある可能性が高いです。
ヤマトシロアリの羽アリは4〜5月の雨上がりの日中に、イエシロアリの羽アリは6〜7月の夕方〜夜間に群飛する傾向があります。
外壁の基礎部分に沿って地面から蟻道が立ち上がっていないかも、あわせてチェックしてください。
外壁周辺に木材や段ボールなどを置いている場合は、シロアリを呼び寄せる原因になるため撤去することをおすすめします。
植木鉢やプランターを外壁に密着させて置いている場合も、湿気がこもりやすくシロアリを引き寄せる原因になるため注意してください。



セルフチェックで気になる箇所が見つかった場合は、被害を放置するリスクを知っておきましょう。
外壁のシロアリ被害を放置するとどうなる?リスクと修繕費用


外壁のシロアリ被害を発見しても「まだ大丈夫だろう」「少しだけだから」と放置してしまうケースがあります。
しかし、シロアリのコロニー(巣)は数万〜数百万匹の個体で構成されており、放置すればするほど被害は急速に拡大します。
被害の拡大に伴い、修繕費用も大きく膨らむため、発見したらすぐに対処することが重要です。
構造材への被害拡大と耐震性の低下
外壁内部のシロアリ被害を放置すると、間柱や胴縁だけでなく、建物を支える主要な構造材(柱・梁・筋交い)にまで被害が拡大します。
構造材が食害されると建物の耐震性が著しく低下し、地震の際に倒壊するリスクが高まります。
特に筋交い(すじかい)がシロアリに食害されると、横方向の力に対する抵抗力が失われるため、地震時の被害が深刻化します。
実際に阪神・淡路大震災では、シロアリ被害を受けた住宅の倒壊率が高かったことが報告されています。
外壁から侵入したシロアリは壁の内部を通って天井裏や2階の木材にまで到達することがあるため、発見したら早急に対処することが重要です。
さらに、外壁内部の被害は室内側にも波及し、壁紙の浮きや室内の木材が脆くなるなど、生活空間にも影響が出始めます。
売却時にシロアリ被害が見つかると不動産の資産価値が大幅に下がるため、将来の資産価値を守る意味でも早期対処が不可欠です。
外壁の修繕・リフォーム費用の目安
外壁のシロアリ被害に対する修繕費用は、被害の範囲と進行度によって大きく異なります。
シロアリ駆除費用に加えて、外壁の補修・張り替え・構造材の交換費用がかかるため、床下だけの被害よりも総額が高くなる傾向があります。
以下に、被害状況ごとの修繕費用の目安をまとめました。
| 被害状況 | 修繕内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 軽度(表面のみ) | シロアリ駆除+外壁補修 | 20万〜50万円 |
| 中度(間柱・胴縁の食害) | シロアリ駆除+外壁張り替え+木材交換 | 50万〜150万円 |
| 重度(構造材まで被害) | シロアリ駆除+大規模リフォーム | 150万〜300万円以上 |
被害が軽度のうちに対処すれば20万〜50万円程度で済みますが、放置して構造材まで被害が及ぶと300万円以上かかるケースもあります。
早期発見・早期駆除が、結果的に修繕費用を最小限に抑えることにつながります。
シロアリ駆除費用は一般的に1坪あたり3,000〜8,000円程度が相場ですが、外壁の修繕費用は別途かかるため、トータルの負担を考慮して早めに対処しましょう。
また、火災保険ではシロアリ被害は補償対象外となるのが一般的なため、自費での修繕が必要になる点にも注意が必要です。



修繕費用を抑えるためにも、外壁のシロアリ被害は専門業者に早めに相談しましょう。
シロアリ駆除は専門業者への依頼がおすすめ


外壁のシロアリ被害は、被害の範囲や進行度を正確に把握する必要があるため、専門業者への依頼がおすすめです。
専門業者であれば、外壁内部の被害状況を専用の機器(含水率計・ファイバースコープなど)を使って正確に調査できます。
外壁を壊さずに内部の被害範囲を特定できるため、不必要な修繕範囲の拡大を防ぎ、費用を抑えることにもつながります。
多くのシロアリ駆除業者は無料で現地調査・見積もりに対応しているため、セルフチェックで気になる箇所が見つかったら早めに相談しましょう。
複数の業者から見積もりを取って比較することで、適正な費用で駆除・修繕を依頼できます。
業者を選ぶ際は、公益社団法人日本しろあり対策協会に加盟しているかどうかも信頼性の判断材料になります。
駆除後のアフター保証(5年保証が一般的)の有無や、定期点検サービスの内容も確認しておくと安心です。



最後に、外壁のシロアリ被害に関するよくある質問に回答します。
シロアリ駆除 外壁に関するよくある質問


ここでは、シロアリ駆除と外壁被害に関する質問に回答していきます。
外壁からシロアリが侵入することは本当にあるの?
はい、シロアリは外壁からも侵入します。
基礎と外壁の接合部や配管の貫通部など、わずかなすき間から蟻道を伸ばして壁の内部に入り込みます。
詳しくはシロアリが外壁から侵入する経路とメカニズムをご覧ください。
外壁のシロアリ被害を自分で見つけるにはどうすればいい?
外壁表面のひび割れ・膨らみの確認、基礎との接合部の蟻道チェック、外壁の打診(叩いて空洞音を確認)などのセルフチェックで早期発見が可能です。
詳しくは外壁表面のひび割れ・膨らみ・変色を確認するをご覧ください。
外壁のシロアリ被害を放置するとどうなる?
外壁の被害を放置すると、構造材(柱・梁・筋交い)にまで食害が拡大し、建物の耐震性が著しく低下します。
修繕費用も被害が進むほど高額になり、重度の場合は300万円以上かかることもあります。
詳しくは構造材への被害拡大と耐震性の低下をご覧ください。
シロアリに強い外壁材はある?
ALC(軽量気泡コンクリート)は素材自体がシロアリに食害されにくいため、比較的リスクが低いとされています。
ただし、目地や接合部の劣化を放置すると侵入を許してしまうため、定期的なメンテナンスは必要です。
詳しくは外壁材の種類別リスク比較をご覧ください。
外壁のシロアリ駆除費用はどのくらいかかる?
被害が軽度であればシロアリ駆除と外壁補修を合わせて20万〜50万円が目安です。
被害が構造材にまで及んでいる場合は、大規模リフォームが必要となり150万〜300万円以上かかることもあります。
詳しくは外壁の修繕・リフォーム費用の目安をご覧ください。
まとめ
シロアリは床下だけでなく、外壁からも建物に侵入します。
基礎と外壁の接合部やひび割れ・コーキングの劣化部分が主な侵入経路となり、壁の内部で木材を食害するため発見が遅れやすい傾向があります。
外壁のシロアリ被害を早期に発見するには、ひび割れや蟻道の確認・打診による空洞音チェック・窓枠やドア枠の木部チェックといったセルフチェックが有効です。
被害を放置すると構造材にまで食害が拡大し、耐震性の低下や高額な修繕費用につながります。
外壁の塗り替えやコーキングの打ち替えのタイミングで、あわせてシロアリ点検を実施するのが効率的です。
外壁のメンテナンスとシロアリ対策をセットで考え、定期的な点検を習慣にすることが建物を長持ちさせるポイントです。
少しでも外壁に異変を感じたら、早めに専門業者へ無料調査を依頼することが大切です。
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