
シロアリ駆除をすすめられたけど、うちは本当に必要なのかな…?



新築だし大丈夫だと思うけど、シロアリを放置して後悔したくない…
業者にすすめられるがまま高額なシロアリの駆除費用を支払うのは避けたいものです。
しかし、シロアリ被害を甘く見てしまうと、家の耐震性や資産価値に深刻なダメージを及ぼすリスクがあります。
本記事では、シロアリ駆除が本当に必要ないケースを徹底解説します。
この記事を読めば、ご自宅にシロアリ駆除が必要かどうかを正しく判断できるようになるでしょう。
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シロアリ駆除が必要ないと言える3つのケース


シロアリ駆除は全ての住宅に必要なわけではありません。
以下の3つの条件に当てはまる場合は、すぐに駆除を依頼する必要はないと判断できます。
防蟻処理から5年以内で保証期間中の家
新築時やリフォーム時に施された防蟻処理の薬剤は、一般的に約5年間効果が持続します。
この期間中はシロアリが建物に近づきにくい状態が保たれているため、新たに駆除を行う必要はありません。
多くのハウスメーカーや工務店では、防蟻処理後5年間のシロアリ保証を付けています。
保証期間中に万が一シロアリ被害が発生した場合は、無償で再施工や修繕を受けられるケースがほとんどです。
ご自宅の保証書や施工記録を確認し、防蟻処理の実施日と保証期間をチェックしておきましょう。
専門業者の点検でシロアリ被害が確認されていない家
シロアリ専門業者による床下点検で「被害なし」と診断された場合は、急いで駆除を依頼する必要はありません。
専門業者の点検では、床下に潜って蟻道(ぎどう)の有無や木材の食害状況を直接確認します。
素人による外観チェックとは精度がまったく異なるため、プロの「被害なし」という判断は信頼性が高いといえるでしょう。
ただし、点検結果は「その時点」の状態を示すものにすぎません。
1〜2年に1回の定期点検を継続することが、シロアリ被害を防ぐうえで大切です。
羽アリや蟻道などのシロアリの痕跡が一切ない家
シロアリが住み着いている家には、必ず何らかの痕跡が現れます。
以下の5つのサインが一切見られない場合、現時点ではシロアリ被害のリスクは低いと考えてよいでしょう。
- 羽アリの発生:4〜9月に窓際や玄関周辺で大量に見られる
- 蟻道(ぎどう):基礎や壁面に土でできたトンネル状の筋がある
- 木材の空洞音:柱や床を叩くとポコポコと軽い音がする
- フン(木くず状の粒):窓枠や柱の周辺に細かい粒が落ちている
- 床のきしみ・たわみ:特定の場所を歩くとギシギシ音がする
特に羽アリの発生は、シロアリが巣を作って繁殖している明確なサインです。
4月〜9月の温かい時期に羽アリを1匹でも見かけたら、すぐに専門業者へ相談してください。



保証期間中で痕跡もないなら、ひとまず安心してよさそうですね。
「シロアリ駆除は必要ない」が危険な5つの誤解


「うちはシロアリ駆除なんて必要ない」と思い込んでいるケースの多くは、実は根拠のない誤解に基づいています。
ここでは、特に多い5つの誤解とその真実を解説します。
「鉄骨・RC造だから大丈夫」は誤解
「うちは鉄骨造だからシロアリは関係ない」と思っている方は少なくありません。
しかし鉄骨造の住宅でも、内装の壁や床下地、押入れの棚板などには木材が使われています。
RC(鉄筋コンクリート)造であっても、シロアリはわずか0.6mm程度の隙間があれば侵入可能です。
配管の貫通部やコンクリートのひび割れから入り込み、内装の木材や断熱材を食害するケースが実際に報告されています。
構造が鉄骨やRCだからといって、シロアリ対策を完全に不要と判断するのは危険でしょう。
「ベタ基礎だからシロアリは来ない」は誤解
ベタ基礎は床下全面をコンクリートで覆うため、シロアリの侵入を防ぎやすい構造ではあります。
しかし「ベタ基礎だから絶対に安全」というわけではありません。
配管が基礎を貫通する部分や、基礎の底盤と立ち上がりの打ち継ぎ部には微細な隙間が生じます。
シロアリはこうした隙間から侵入し、被害を引き起こすことがあるのです。
| 比較項目 | ベタ基礎 | 布基礎 |
|---|---|---|
| 床下の構造 | 全面コンクリート | 土がむき出し |
| シロアリ侵入リスク | 低め(ただしゼロではない) | 高い |
| 主な侵入経路 | 配管貫通部・打ち継ぎ部 | 土壌から直接 |
| 湿気 | 比較的少ない | 多い |
「新築だから5年は安全」の落とし穴
新築時に防蟻処理が施されていれば、通常は5年程度の効果が期待できます。
しかし、防蟻処理の施工が不十分だった場合、薬剤が均一に行き渡らず効果が早期に薄れることがあります。
また、川沿いや低地など湿気の多い立地では、シロアリの活動が活発になり被害リスクが高まるでしょう。
さらに、ハウスメーカーの保証は「防蟻処理が施された部分」に限定されていることが多く、保証範囲外の箇所で被害が発生するケースもあります。
「新築だから安心」と過信せず、定期的な点検を怠らないことが重要です。
「被害がないから予防も不要」のリスク
「今のところ被害がないから予防も必要ない」という考えは、非常にリスクが高い判断です。
シロアリは地中を移動して建物に侵入するため、外から見ただけでは被害の有無を判断できません。
被害が目に見える形で現れるのは、すでに構造材の内部が大きく食い荒らされた後であることがほとんどです。
駆除と予防は全く別の対策であり、駆除は「すでに発生した被害への対処」、予防は「被害を未然に防ぐ処置」を指します。
被害が出る前に予防処置を施すことで、将来的な修繕費用を大幅に抑えられるでしょう。
「自分で定期的に見ているから大丈夫」の限界
「自分で床下を覗いているから大丈夫」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、シロアリの被害は床下の奥まった場所や壁の内部、天井裏など、素人では確認が困難な箇所で進行します。
専門業者はライトや含水率計、ファイバースコープなどの専用機材を使い、目視だけでは発見できない初期段階の被害も検出できます。
自己点検を続けることは悪いことではありませんが、プロの点検に完全に代わるものではないと理解しておきましょう。



鉄骨造やベタ基礎でも油断できないんですね…。思い込みは危険だとわかりました。
シロアリ駆除が必要な家のチェックリスト


シロアリ駆除が必要かどうかを判断するには、築年数・立地・構造の3つの観点から総合的に確認することが大切です。
以下のチェックリストに該当する項目が多いほど、専門業者への相談を検討しましょう。
築年数・防蟻処理歴で判断するポイント
- 最後の防蟻処理から5年以上経過している
- 防蟻処理の実施記録が見つからない
- 築10年以上で一度も床下点検をしていない
- 中古住宅を購入し、前オーナーの防蟻処理履歴が不明
防蟻処理の薬剤効果は約5年で切れるため、最後の処理から5年以上経過している場合は再施工を検討する時期です。
処理歴が不明な場合は、まず専門業者の無料点検を受けて現状を把握することをおすすめします。
特に中古住宅は前オーナーの管理状況がわからないため、購入後すぐの点検が重要です。
住環境・立地で判断するポイント
- 家の周囲に枯れ木・廃材・ウッドデッキがある
- 庭に切り株を放置している
- 川沿い・低地・湿地帯に近い立地
- 床下の換気が不十分で湿気がこもりやすい
- 近隣でシロアリ被害の報告がある
シロアリは湿った環境を好むため、床下の湿気対策が不十分な家は被害リスクが高くなります。
家の周囲に枯れ木や廃材を放置していると、シロアリの餌場となり建物への侵入を招きやすくなるでしょう。
また、近隣でシロアリ被害が出ている場合は、地中を通じて自宅にも侵入するリスクがあります。
建物構造で判断するポイント
- 木造在来工法(軸組工法)の住宅
- ツーバイフォー工法の住宅
- 布基礎の住宅
- 玄関ポーチや勝手口に土間コンクリートがある
木造住宅は構造体そのものがシロアリの食害対象となるため、最もリスクが高い構造です。
ツーバイフォー工法は壁内部に木材が密集しているため、一度シロアリが侵入すると被害が急速に広がる傾向があります。
布基礎の住宅は地面と木材の距離が近く、シロアリが侵入しやすい構造のため特に注意が必要です。
玄関ポーチの土間コンクリートと基礎の接合部も、見落としがちな侵入経路の一つでしょう。



チェックリストに当てはまる項目が多い場合は、早めに専門業者に相談した方がよさそうですね。
シロアリ被害を放置するとどうなる?修繕費用の実例


シロアリ被害を放置すると、建物の安全性や資産価値に大きな影響を及ぼします。
ここでは、修繕費用の実例や耐震性への影響、売却時のリスクを具体的に解説しましょう。
床下・柱の食害による修繕費用の目安
シロアリ被害が進行すると、駆除だけでなく食害を受けた構造材の修繕が必要になります。
| 被害箇所 | 修繕費用の目安 |
|---|---|
| 床下の土台・大引き交換 | 30万〜80万円 |
| 柱の補強・交換 | 50万〜150万円 |
| 床板の張り替え | 20万〜50万円 |
| 広範囲の構造補修 | 100万〜300万円以上 |
シロアリの予防処理費用が15万〜30万円程度であることを考えると、放置による修繕費用は桁違いです。
被害が軽微なうちに発見・対処できれば、修繕費用を最小限に抑えられるでしょう。
阪神淡路大震災のデータに見るシロアリ被害と耐震性の関係
1995年の阪神淡路大震災では、シロアリ被害と建物倒壊の関係を示す調査データが残されています。
京都大学の研究グループによる調査では、シロアリ被害や腐朽が確認された住宅の約80%が全壊したのに対し、被害のなかった住宅の全壊率は約20%にとどまりました。
シロアリに食害された木材は内部が空洞化し、本来の強度を大きく失います。
地震大国である日本において、シロアリ対策は耐震性を維持するうえでも欠かせない取り組みといえるでしょう。
資産価値の低下と売却時のリスク
住宅を売却する際、シロアリ被害は「瑕疵(かし)」として告知する義務があります。
過去にシロアリ被害があった事実を隠して売却すると、契約解除や損害賠償を請求されるリスクがあるため注意が必要です。
シロアリ被害のある物件は買い手から大幅な値引きを要求されるケースが多く、資産価値の低下は避けられません。
将来の売却を視野に入れている方は、定期的な予防処理と点検記録の保管を心がけましょう。



修繕に数百万円もかかるなら、予防に十数万円かけた方がずっとお得ですね。
自分でできるシロアリ予防・対策方法


専門業者への依頼とあわせて、自分でもできるシロアリ予防策を実践することで被害リスクをさらに減らせます。
ここでは家庭で取り組める3つの予防方法を紹介しましょう。
床下の湿気対策(換気・調湿材)
シロアリは湿度の高い環境を好むため、床下の湿気を適切にコントロールすることが予防の第一歩です。
床下換気口が家具やプランターで塞がれていないか確認し、空気の流れを確保しましょう。
床下用の調湿材(ゼオライトや炭)を敷設することで、湿気を吸収し床下環境を改善できます。
床下換気扇の設置も効果的な対策の一つですが、設置費用は5万〜10万円程度かかる点も把握しておきましょう。
家の周りの環境整備
家の周囲にある木材はシロアリを引き寄せる原因になります。
庭の切り株、使わなくなったウッドデッキ、放置された廃材や段ボールは早めに撤去してください。
基礎周りに物を密着させて置くと通気性が悪くなり、湿気がたまりやすくなります。
基礎の外周から30cm以上のスペースを確保し、風通しをよくすることが大切です。
雨水の排水経路も確認し、基礎周りに水がたまらないよう排水溝を整備しておきましょう。
市販のシロアリ予防剤の効果と限界
ホームセンターなどで購入できるシロアリ予防スプレーや防蟻シートは、手軽に使える予防グッズとして人気があります。
市販のスプレータイプは、木材の表面に薬剤を塗布することで一時的な忌避効果を発揮します。
しかし、市販品の効果は表面的かつ短期間であり、床下全体に均一に薬剤を行き渡らせることは素人には困難です。
市販品はあくまで「応急処置」や「補助的な予防」として位置づけ、本格的な防蟻処理は専門業者に依頼することをおすすめします。



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シロアリ駆除は専門業者への依頼がおすすめ


シロアリの駆除・予防は、専門業者に依頼するのが最も確実で安心な方法です。
専門業者は床下の隅々まで点検したうえで、建物の構造や被害状況に応じた最適な処理方法を提案してくれます。
多くの業者が無料で床下点検を実施しているため、まずは現状を確認してもらうだけでも依頼する価値があるでしょう。
業者を選ぶ際は、公益社団法人日本しろあり対策協会の登録業者であるかどうかを一つの判断基準にすると安心です。
複数の業者から見積もりを取り、施工内容・保証期間・アフターサービスを比較したうえで依頼先を決めましょう。



無料点検をやっている業者も多いなら、気軽に相談できそうですね。
シロアリ駆除は必要ないに関するよくある質問
ここでは、シロアリ駆除は必要ないに関する質問に回答していきます。
シロアリ予防は5年ごとに本当に必要ですか?
はい、防蟻処理に使用される薬剤の効果は約5年で切れるため、5年ごとの再施工が推奨されています。
詳しくは防蟻処理から5年以内で保証期間中の家で解説しています。
ベタ基礎の家でもシロアリ被害は起きますか?
シロアリ駆除の費用は平均いくらですか?
一般的な戸建住宅のシロアリ駆除費用は、1坪あたり5,000〜10,000円が相場で、30坪の家で15万〜30万円程度です。
詳しくは床下・柱の食害による修繕費用の目安で駆除費用と修繕費用の比較を紹介しています。
シロアリ駆除をしないとどうなりますか?
被害が進行すると建物の構造材が空洞化し、耐震性の低下や修繕費用の高額化につながります。
詳しくは阪神淡路大震災のデータに見るシロアリ被害と耐震性の関係をご確認ください。
マンションでもシロアリ被害はありますか?
まとめ
シロアリ駆除が必要ないと判断できるのは、防蟻処理から5年以内で保証期間中、専門業者の点検で被害なし、シロアリの痕跡が一切ないという3つの条件を満たす場合に限られます。
一方で、「鉄骨造だから安心」「ベタ基礎だから大丈夫」といった思い込みは根拠のない誤解であり、どのような構造の住宅でもシロアリのリスクはゼロではありません。
シロアリ被害を放置すると修繕費用が数百万円に膨らむだけでなく、家の耐震性や資産価値にも深刻な影響を与えます。
「駆除が必要かどうかわからない」と迷ったら、まず専門業者の無料点検を受けることが最善の第一歩です。
定期的な点検と適切な予防処理で、大切なマイホームをシロアリ被害から守りましょう。
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