ゴミ屋敷の失敗しない清掃業者選びと自力で清掃できる判断基準とは。放置するデメリットと住民の心理状態がヤバい…。

ゴミ屋敷清掃

「自分の家や親戚の家がゴミ屋敷状態に…。でも業者に依頼するとお金がかかる…。」「このゴミの量は清掃業者に依頼した方がいいの?」などのお悩みはありませんか?

ゴミ屋敷に明確な定義はないため、今の部屋がゴミ屋敷なのか、部屋が散らかっているいわゆる汚部屋になるのか、いまいち判断しにくいです。

そこで今回は部屋の状況と照らし合わせて、ゴミ屋敷清掃業者に依頼すべきなのか、自力で片づけることができるのか、判断できるようにまとめました。

また、清掃業者に依頼する場合は相場費用や業者の選び方、自力で片づける場合は清掃のやり方を解説しています。

後半にはゴミ屋敷にしてしまう人の心理状態や再発防止のための解決法もまとめました。

ぜひ最後まで読んでくださいね。

ゴミ屋敷清掃業者へ依頼

ゴミ屋敷清掃業者に依頼する時の判断基準や料金相場、流れ、弊社で取り扱った事例をご紹介しています。

ゴミ屋敷清掃業者に依頼するか検討している方に少しでも参考になれば幸いです。

依頼する判断基準

以下の項目に一つでも当てはまる場合はすぐにゴミ屋敷清掃業者に依頼するようにしましょう。

  • 家の床中にもので埋まっている
  • ゴミが天井まで達している
  • 家のな中だけでなく外にもものが埋まっている
  • 部屋の広さが3DK以上
  • 水道など水回りが機能していない
  • 病気やケガ・年齢の影響で自分で掃除するのが難しい
  • 遠方に住んでいて片付けができない
  • 引越しなどで退去まで時間がない

ゴミ屋敷清掃業者の料金相場

1K/1R ¥30,000~¥100,000
1DK ¥50,000~¥150,000
1DK ¥80,000~¥300,000
2LDK ¥130,000~¥400,000
3LDK ¥180,000~¥500,000

一般的に間取りが広くなるにつれて料金が上がっていきます。

掲載した料金はあくまで相場です。部屋の状況や追加オプションをすることによって料金は変動しますのでご注意ください。

ゴミ屋敷清掃業者の選び方

清掃業者に依頼しようと思っても、ゴミ屋敷清掃業者の数は多いです。

では失敗せずに納得のいくゴミ屋敷清掃業者に依頼するにはどのようにしたらよいでしょうか?

結論、以下の方法で選ぶと失敗しにくいです。

  1. ハウスクリーニングや特殊清掃は対応しているか
  2. 複数社に連絡をする
  3. お見積もりが明確か

それぞれ解説しますね。

ハウスクリーニングや特殊清掃は対応しているか

ゴミ屋敷の清掃の項目にハウスクリーニングや特殊清掃は含まれている業者を選びましょう。

ゴミ屋敷清掃ができる業者でもハウスクリーニングは対象外となっている業者もいます。

ハウスクリーニングが対象外の業者に依頼してしまうと、ゴミを搬出だけはしてもらえますが、部屋の汚れや悪臭、害虫の駆除は自分でするか、別日に他の業者に依頼することになります。

ゴミ屋敷清掃は汚れや悪臭を取り除かないと綺麗にはなりません。

また、強烈な臭いがする部屋の清掃を依頼するときは特殊清掃業も兼業している清掃業者に依頼しましょう。

特殊清掃業者は孤独死などの事故があった部屋の清掃をする業者です。

死臭・腐敗臭などの強烈な臭いを取り除く知識と道具を持ち合わせています。

ゴミ屋敷の悪臭も綺麗に除去してくれます。

複数社に連絡をする

お急ぎでない場合は複数の業者に連絡するようにしましょう。

実際の作業に入る前に清掃業者が現地を確認し、どのくらいの費用がかかるのかお見積もりを提示してくれます。

複数の業者にお見積もりをすることで費用や担当者の対応などを比較することができます。

気になったことや疑問に思うことは必ず担当者に質問してください。

実績のある清掃業者は作業の工程を把握していますので誠実に回答してくれます。

しかし悪徳な業者や曖昧な回答が返ってくる場合があります。

複数の担当者と充分に話して、信頼できるゴミ屋敷清掃業者に依頼するようにしましょう。

当社(日本資産保全株式会社)ではお客様のお悩みに応じて最適なゴミ屋敷清掃業者様をご紹介いたします。お気軽にご相談ください。

お見積もりが明確か

ゴミ屋敷清掃の何にどのくらいの費用がかかるのか、内訳を明示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

中には内訳を明記せずに、合計費用のみを記載したお見積もりを提示する業者もいます。

悪徳な業者にはお見積もりの内容が不明瞭な項目がある業者や内訳を明記しない業者が多い傾向があります。

ですので、内訳が詳細で明確な業者と契約するようにしましょう。

ゴミ屋敷清掃の流れ

ゴミ屋敷清掃業者の選び方はだいたい把握できたかと思います。

実際のゴミ屋敷清掃のお問い合わせから清掃完了まで流れをご紹介いたします。

  1. お問い合わせ
  2. 現地お見積もり
  3. 片付け・搬出作業
  4. ハウスクリーニング
  5. 作業完了・確認・清算

お問い合わせ

ゴミ屋敷清掃業者に連絡をし、お部屋を清掃してほしい旨をお伝えしましょう。

部屋を全体的に清掃してほしいのか、重点的に清掃してほしいことや注意してほしいことなど、詳細にお伝えすることで作業員もスムーズに進行することができます。

また、現地のお見積もりの日程を調整する必要があります。

ですので、ご都合の良い日程を作っておきましょう。

現地お見積もり

お見積もりの日程を調整したら、現地に清掃業者が訪問します。

前述したとおり、複数の業者に依頼している場合は、お見積もりの金額や担当者の対応などをよく比較してください。

比較したうえで信頼できる業者に決めましょう。

片付け・搬出作業

信頼できるゴミ屋敷清掃業者を選んだらご契約します。

契約が完了したら、実際の作業に移行します。

近隣の方の迷惑にならないように片付け・搬出いたします。

ハウスクリーニング

片付けや搬出作業が完了したら、清掃を行います。

消臭作業等もこの時に行います。

作業完了・確認・清算

すべての作業が完了したら、依頼者さまに確認していただきます。

問題がなければ、ご精算し作業完了です。

当社の事例

当社(日本資産保全株式会社)で取り扱ったゴミ屋敷清掃の事例をご紹介します。

ゴミ屋敷での特殊清掃の事例です。

当社はゴミ屋敷清掃もですが、特殊清掃にも対応しております。

ゴミ屋敷清掃及び特殊清掃する前の写真

作業内容

フローリングでお亡くなりになり液体が床下まで漏れており、床下解体作業が発生。不用品の回収も実施。ご依頼者さまのご相談により不動産の買取

作業内訳(税込み)

  • 特殊清掃一式:¥38,000
  • 人件費(¥12,000)×4人×5日:¥240,000
  • ゴミ屋敷清掃(1LDK):¥269,000
  • 2tトラック4台(1台¥50,000):¥200,000
  • 不動産買取価格:¥5,000,000
  • 差し引き:¥4,253,000

お客様の声

住んでいた方の親族がいらっしゃらなかったため、物件オーナーの私が依頼しました。

物件を買い取れないか相談したたころ、相場より安い値段でならと快く引き受けてくれました。

結果的に、物件を買い取ってくださった金額と清掃費用を差し引いてプラスになったので良かったです。

日本資産保全株式会社では…

当社では物件のサポートも行っております。不動産仲介業者のご紹介や、当社で買取可能な物件は査定し、誠実に不動産価格を提示いたします。

自力で作業する場合

ゴミ屋敷、もしくはそれに近い状態ではあるけど、自分で清掃することができる場合があります。

自分で清掃したほうが時間はかかりますが、費用は削減できます。

そもそも自分で清掃できるのか、用意する道具はなにか、清掃の進め方について解説いたします。

自分で清掃できる判断基準

以下の項目をすべて満たしている場合は自力で清掃することが可能なことが多いです。

  • 部屋の広さが3DK以内
  • ゴミが天井まで達している
  • なんとか生活はできている
  • お風呂、洗面所、キッチンなどの水回りの設備が機能している

自力で清掃する時の進め方

自分でゴミ屋敷を清掃するにあたって準備するものや流れなどを解説します。

以下のように進行するとスムーズに進行できます。

とはいえ、清掃には時間も根気も必要です。限界を感じたらすぐに業者に頼るようにしてください。

  1. 道具を準備する
  2. 害虫駆除
  3. ゴミを分別し処分する
  4. 残ったものを仕分ける
  5. ゴミを搬出する
  6. 床などの清掃をする
  7. 清掃後、収納する

道具を準備する

以下にまとめたものは準備するようにしましょう。

  • 害虫駆除剤・蚊取り線香
  • 大きいサイズのゴミ袋(100枚以上)
  • 手袋やマスク
  • 掃除用具(掃除機やブラシ、モップなど)
  • ゴミを積める車両

また、1日の作業量を決めて無理なく清掃する計画を立てることもおすすめです。

作業を効率的に進めるために進めることができます。

ごみ処理センターの日程は確認して

ゴミを処理する際に100袋以上のゴミをお近くのゴミ捨て場に置くと近隣の迷惑になります。

ですので、自治体のごみ処理センターに車やトラックで運び持ち込むようにしましょう。

自治体によってゴミ処理センターが空いている日付やルールが異なります。

必ず確認したうえで持ち込むようにしましょう。

害虫駆除

掃除を始める前に、バルサンやアースレッドなどの燻煙タイプの殺虫剤を撒いておきましょう。

ゴキブリやハエなど目に見える害虫だけでなく、ノミやダニなど幅広く対応できるものがおすすめです。

清掃中にゴキブリやハエなどを見つけて気が散る場合は、害虫駆除スプレーを常に近くにおいて作業しましょう。

ゴミを分別し処分する

ペットボトルや缶など、明らかにゴミと分かるものはゴミ袋にいれましょう。

必ず分別したうえでゴミ袋に入れてください。

なかには大切なものや、使うかどうか分からないものが出てくると思います。

それらは、「大切なもの」「保留(使うかどうか分からないもの)」の箱を用意し、入れていきましょう。

残ったものを仕分ける

ゴミ袋に入れる作業が終わったら、保留の箱で残すものと、捨てるものを仕分けていきましょう。

残すか捨てるか判断が付かない場合は、「最後にいつ使ったか」で判断するのがおすすめです。

1年以内に使ったことがあるものは残しておきましょう。また使う場面が訪れるかもしれません。

逆に1年以上使っていない場合は、次に使う機会がほとんどないので、捨てても問題ないことがほとんどです。

ゴミを搬出する

仕訳が完了したら、ゴミを搬出し処分しましょう。

前述していますが、必ず自治体のルールを守ったうえで処分してください。

床などの掃除をする

ゴミを処分したら汚れが溜まっていますので、清掃しましょう。

とくに消臭や除菌は念入りに行ってください。

せっかく綺麗にしたのに、悪臭が残っているとゴキブリやハエなどの害虫を寄せ付けてしまいます。

清掃後、収納する

清掃したら、ものの位置を決めて収納するようにしましょう。

再びゴミ屋敷にならないように防止するためです。

ゴミ屋敷を放置するデメリット

ここまで読んで、ゴミ屋敷清掃を業者で依頼する場合と、自力で進める場合のやり方や流れはだいたい把握できたかと思います。

清掃業者に依頼するにしろ、自力で清掃するにしろ、できるだけ早く取り掛かった方が良いです。

ここからはゴミ屋敷を放置すると発生するデメリットについて紹介します。

放置すると以下のことが発生します。

  1. 悪臭が発生する
  2. 害虫が発生する
  3. 火災の原因に
  4. 損害賠償請求をされることも

どれも発生したら大変なことばかりです。

ゴミ屋敷は放置せずに、できるだけ清掃は先延ばしにしないようにしましょう。

悪臭が発生する

ゴミ屋敷には腐敗した食べ物や、食べかけ飲みかけの飲食物などの生ゴミも放置されています。

生ゴミを放置することで、強烈な悪臭を発生させてしまいます。

家の外に臭いが漏れ出し、近隣の方から苦情がくるなどトラブルの原因になることもあります。

害虫が発生する

前述した生ゴミなどを放置することでゴキブリやハエなどの害虫が発生します。

また、ネズミや野良猫なども集まってくるので衛生環境が非常に悪い状態になります。

害虫・害獣は近隣の住居に侵入することも…。

悪臭同様に近隣トラブルに発展することもあります。

火災の原因に

ゴミ屋敷では掃除をしないために大量のホコリが溜まってしまいます。

特にコンセント周りはホコリに注意しないと火災につながります。

また、生活スペースにゴミが散乱していますので、タバコや蚊取り線香などの小さな火種がゴミに引火する可能性もあります。

損害賠償請求をされることも

ゴミが家の外や道路にまで溢れている場合は通行人の妨害になってしまう場合があります。

また、ゴミが近隣の方の敷地まで溢れたり、悪臭や害虫による健康被害が発生すると損害賠償請求をされる可能性もあります。

ゴミ屋敷になってしまう心理状態

家族や身内がゴミ屋敷になっている時、どのような心理状態なのでしょうか?

部屋を清掃しても、再発してしまっては無駄な費用と時間を使うだけです。

ここからはゴミ屋敷になってしまう原因と、清掃した後の再発防止するための方法をご紹介します。

ゴミ屋敷を作る原因

ゴミ屋敷になってしまう心理状態は主に以下の3つがあります。

  1. 過度なストレスを抱えている
  2. 精神疾患を抱えている
  3. 認知能力の低下

過度なストレスを抱えている

仕事や家事などで毎日が忙しく、過労による疲れやストレスが溜まってしまいうつ状態になってしまうことがあります。

うつ状態になると、無気力になってしまい、片付けができなくなる人も少なくありません。

精神疾患を抱えている

総合失調症やADHDなど、精神疾患・心の病気を抱えているは片付けや掃除ができないケースがあります。

片付けをしようとするとパニック状態に陥ったり、脅迫観念にとらわれたりするので片付けが上手く進まないことがあります。

認知能力の低下

認知症になると記憶力や判断力が低下し、今までできていたことが急にできなくなります。

そのため、ゴミを出し方を忘れてしまったり、部屋にあるゴミを認識できなくなってしまいます。

認知症の方が身の回りにいる場合はおひとりで生活させないようにすることが重要です。

心理状態変える方法

ゴミ屋敷を再発させない、汚部屋をゴミ屋敷に悪化させないためにはどのようにしたらよいのでしょうか?

ここでは以下の3つを紹介します。

少しでも参考になれば幸いです。

  1. コミュニケーションをとる
  2. 綺麗な部屋に住んでもらう
  3. ゴミを捨てる習慣をつける

コミュニケーションをとる

ゴミ屋敷を作ってしまう人は、一人暮らしで相談相手や話相手がいない方がほとんどです。

精神的に孤独になっているので家族や身内の方はコミュニケーションを取ってみましょう。

孤独感を少しずつ和らげることが大切です。

綺麗な部屋に住んでもらう

ゴミ屋敷に住んでいる方は膨大なゴミに圧倒され、片づける気力がなくなっています。

ですので、ホテルや片付いている部屋などに招待し、しばらく生活してもらうことが効果的です。

客観的に自分の部屋をみることができますし、ゴミのない生活の快適さに気づくことができるかもしれません。

ゴミを捨てる習慣をつける

ゴミ屋敷に住んでいる方は、ゴミを捨てる習慣がありません。

また、ゴミ箱を置いていないことがほとんどなので、部屋の目に付くような分かりやすい場所にゴミ箱を置くようにしましょう。

さらに、毎日決まった時間に15分だけゴミを片づける・掃除をするように決めることをおすすめします。

15分を過ぎた場合は、その日の掃除はストップして、続きは明日にやりましょう。

このように習慣化していくことでゴミは少しずつ減っていくでしょう。

まとめ

今回は下記の3つを主に解説しました。

  • ゴミ屋敷清掃業者に頼む基準と選び方、実際の流れ
  • 自力で清掃する判断基準と作業の進め方
  • ゴミ屋敷を作る人の心理状態と解決法

ゴミ屋敷はデメリットの章にもまとめていますが、放置せずにできるだけ早く片付けた方が良いです。

この記事が少しでも手助けになれば幸いです。

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